「フィガロの結婚」

さっそく行ってきた。UK オペラ@シネマ

うーん・・・思ってたほど映画館で観るメリットがなかったなぁ。
画面は大きいけど別にサラウンドではなかったので「劇場でライブを観るような臨場感」とか無かったし。
そういえばいつも映画の上演前にやってる機関車の轟音とかゴミバケツ履いてどかんどかんと歩くドルビーシステムのフィルムやっていなかった。
こういう演目こそドルビーサラウンドじゃねぇのか?と耳の肥えていないくせに文句垂れてみる。

内容は(たぶん)キチンとしたモーツァルト作のオペラそのまま。
「正式な題名は『狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚』」ってことでその通りの内容。
結婚までの出来事かと思ってたら結婚式当日のドタバタ戯曲でした。

更に無知をさらけ出しますと、「セビリアの理髪師」の続編とは知らなかった(そして「セビリアの理髪師」の知識はベルばらでマリー・アントワネットが上演していて怒られていたなぁ、レベル)ので、登場人物の人間関係がさっぱりわからなねぇぞぅ!と。
後からあらすじ調べてなるほどと思った。前作踏まえての続編なのね。
あと、フィガロってのが人名とは知らず、ずっとなんとなく地名かと思ってたりして・・・。お恥ずかしい。


でも「あぁ、この曲がアマデウスの予告編で!」とか「これ、学校の音楽の時間で聞いたなぁ・・・『恋は何ぞや』じゃなくて・・・」(正解は『恋とはどんなものかしら』)とかおぼろげに耳にした曲のオンパレードはさすがモーツァルト
音楽の授業って興味を持てば面白かったのかもね。


で、フルで上映だからとにかく長い。1時半から5時までの上映・・・。途中15分の休憩ったって予告やらご案内やらで結局座ったまま観ちゃうじゃん。
予告編に釣られまくりのカモネギな私。

「ジュリアス・シーザー」もちょっと現代劇っぽくなっててダンスシーンもありそうで面白そうなんだけど来週ってのが厳しいな。上映時間更に40分長いし。
これ観たら絶対「世界史もっと勉強しとけばよかった」と思うこと間違いなしだわ。
ヘンゼルとグレーテル」は気になってた太っちょおばさんを演じてるのがおっさんと分かり更に興味深々だ!
カルメン」なんて知ってる曲更にオンパレードだ。「腐れバターメーカー」という言葉が頭をぐるぐるしてきて「がんばれ!ベアーズ」のTVシリーズがもう一度見たくなった・・・。



ホントもうちょっと音の迫力があればなぁ。
あと、休憩の前とかいきなりブチ切れで画面終了なのもなぁ。一応お金取って見せてる映像作品なんだからそこら辺も気を使ってくれてもいんじゃないかと。


私みたいな「オペラ全く知らんのですがテレビだと集中して見ることもなかなか出来ないしもちろん何万円もするチケットなんて恐れ多くて買えませんがとりあえず見てみたいんです」って人間にはお手ごろってことかな。
休憩中のサービス映像でも舞台監督さんらしき人が「最近は劇場に来てくれる人も減ってきたから映画館でオペラってのはいいアイディアだね。安いし、世界中の人が見られるから」と言っていた。

でも残念ながら会場に居る人、ほとんど一人で来てた。たまたまかもしれないけど。
やっぱなんとなく人を誘いにくい演目だと思う。
(全然興味のない人には)安くない・長い・退屈・生じゃない

もう一本行くし、今後も興味持てそうなのあったら行くんじゃないかと思うけどさ。
難しい位置づけの商品だな。