横道にそれて・・・

これが買った絵

今日、池袋に行ってきました。
先日見積もりを貰ったカーテンを契約しに…。

サンシャインが会場だったんだけど、駅に着いた時からやたらと「サンシャイン60展望台にてサヴィニャック展開催中・貴重な原画やポスター展示中」のポスターが目に付いた。
で、ALPAから地下をスタスタ歩いて、ふと横を見ると何故か展望台行きエレベーターが…

展望台っていくらするんだ?と思ったら620円。
すでに家を出るのが午後だった上に自転車のタイヤ交換で更に遅くなってしまっている。どーしよう、と一瞬悩んだけど、引きこもりは次に何時都会に来るかわからんしな、と決意しエレベーターへ。

いやー早いっすねぇ。びっくり。しかも飛行機ほど耳が痛くならない。分速600メートルってことは…時速360キロ?じゃなくて36キロか…などと考えてるうちに到着。

とにかく絵が見たくて気が急いていて、展望台だと言うのにほとんど外見なかったんだけど、一面だけ見たら高層ビル上空に後光が射していてちょっと凄かった。




展示はそんなに多くはなくて程よい数。原画展示の中には有名なチョコをかじった男の子の巨大な絵があったのだけど、そのでかさにビックリだ。
そんなに凝った展示ではなかったけど、そもそもが広告なのでシンプルで充分楽しかった。

で、ですよ。見てるとタイトルの下に「90000」とか「120000」とかの数字があるものが…。
これは単位は「円」?

小さいのだと「35000」とかもあるではないですか。

うーん…オフセットではなく、リトグラフシルクスクリーンでいい絵柄で手が出せるやつなんて…
あった…
何度か行ったりきたりをしながら悩む。


「すみません」と思い切ってグッズ売り場の人に声を掛けてみた。
「これは、オリジナルのポスターですか?それとも復刻版か何かですか?」
と聞くと少々お待ち下さい、といわれて別の男の人が現れた。絵のオーナーさんだそうだ。

「これは間違いなく60年代に印刷されたオリジナルのポスターで、サヴィニャックさん本人から私が買いました」とおっしゃる。
まぁ本人からかどうかは分からないけど、オリジナルであるのは本当らしい。印刷した工房の刻印と年代があった。

それからその広告にまつわるエピソードなぞを聞かせてもらったり(そのポスターはフランス国鉄の切符の半額キャンペーンのポスターなのだけど、最初のデザインでポスターを作った数年後に再度同じキャンペーンのポスターを依頼され、前回のネタが一番だ!ということでちょっとデザインを変えただけで基本は同じ物を作ったそうだ。そうしたら出来には満足されたのだけれでも、半額切符のポスターで、アイディアは前回と同じだから、という理由でギャラも半額にされてしまったそうな。でもサヴィニャック氏は笑ってOKしたそうです)


という訳で買ってしまいました。


家へ帰って、あのオーナーさんのギャラリーのサイト見たりしていたら、ほぼ日刊イトイ新聞にインタビューがあった。
日本一のサヴィニャックコレクターだそうだ。
だったらもしかしたら本当に本人から買った絵かも??