旅行 7〜8日目 パリ→成田

何気にバターだって違うのだ!

ホテルのロビーで預けていたスーツケースに荷物を詰め直しして一休みした後駅へ向かう。

空港までの切符を自動券売機で買えるほどの小銭が無く(自販機は小銭しか使えない)、たった一つの窓口に並ぶ。当然のように乗るつもりだった列車に乗り遅れる(笑)。

でも今回はまだ余裕もあったので次の列車で空港へ付いた後、本屋でやっとお目当てのツールドフランスの本を買ってチェックインカウンターへ。

何だかどの受付もずいぶん時間が掛かっている様子。やっっっと順番が来て航空券を出す。じぃいっとモニターを見つめる受付のお兄さん(黒人の方)。「少々お待ち下さい(日本語)」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(沈黙)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「混んでるんですか?」「満席です」

隣のカウンターの人と何かフランス語で話したあと。「あのですね。非常に席を取るのが難しいのですが、明日の13時の便で帰るというのはどうですか?」「ホテル代と日本への電話代はエールフランスが出します」「それに300ユーロ差し上げます。どうですか?」

 これが噂の「ボランティア募集!」今までに2回オーバーブッキングでビジネスに座らせていただいたことはあったけど、翌日振り替えは初めて言われた。正直わくわくしてしまった!
でも私はまだ休みが3日あるけどしみお君は無理やりもぎ取った休みで翌日からもう仕事。

 「一人は次の日から仕事なので、せめて一人だけでも乗れませんか?」
「いやできれば2人・・・5人分席が足りないんです。」「朝の7時に成田に着きますよ。仕事は何時からですか?」「勤め先はどこですか?」「大丈夫。遅刻してもエールフランスのせいです。証明書も出ます(日本の会社でその言い訳が通用したらスバラシイ!)」

あまりにも面白すぎる会話。私は聞き取れていなかったけど彼はポソリと「300ユーロモラッテ5ツボシ」とも言っていたそうだ。
とうとうネタのおいしさにしみお君は「分かりました。明日の便で良いです」とOKしてしまった。すると!

それを聞いた隣のカウンターでトランシーバー片手に深刻な顔をしていたお兄さんが満面の笑みを浮かべながら「ナニナニ!OK出たの??(*^ー^*)」と言わんばかりにやって来た。彼が微笑みながら300ユーロのクーポンを発券している様子を見ると本当に困っていたらしいことがヒシヒシと伝わってきた。

で、クーポン渡されながらこれをあっちのカウンターで処理してもらって、あと10分後の受付終了まで待っていてくださいと言われ列を離れた。
今ひとつどうしたらいいのか分からずぼーっと待っていると「手続きしましたか?」と黒人のお兄さんが寄ってきた。「まだです」というと「多分席は取れるけど、こっちで手続きして下さい」

????席は取れるけど手続き????

「今日の便で席は取れたけど、ボランティアに応じてくれたので150ユーロ差し上げます」

何なんだ?そんなのありなんだ?よく分からない。とにかく150ユーロもらう手続き(クレジットカードにチャージされる)をして、搭乗券を渡される。

「席はビジネスです」

!!!!!!!やったーーーーーーーーーー!!!!!!!!!

ヨーロッパ長時間飛行でのアップグレード初体験!嬉しすぎる!!!
本当に12時間以上あのエコノミー席に座っているのは拷問に近い。
それがゆったりシートで帰れるなんて!!!
列車に乗り遅れて良かった!本屋に寄ってて良かった!!(それでも余裕あるつもりだったんだけど)

ビジネスシートは本当に素晴らしい。
・シートとシートの間隔が広い!
・前の席の人がシートを倒しても自分のスペースが狭くならない!
・フルフラットに限りなく近い状態になる!
・寝返りまでうてる!
・好きなときに好きな映画を最初から見れる!
・エコノミーだと「準備中」だったゲームが出来る!
・スリッパが付いてる!
エビアンも1本付いてる!
・離陸前から飲み物が出る!
・食器がプラスチックじゃない!
・アルミ箔の蓋も取ってから渡してくれる!
シャンパンやワインも味が違うらしい(しみお君談)!
・紅茶はティーバックだけど好きな種類(6種類)が選べる! 
  でもお湯がぬるかったのでいまいちだった(´・ω・`)
・コーヒーの味も濃い!

と全くもって素晴らしいものでした。
成田に着いたときの疲れ具合が全く違った。
いいなぁまた乗りたいなぁ。


今回も良い休日を過ごすことが出来ました。
また行きたい。そのためにはお金稼がないとね・・・
ふぅ・・・・・・・・・・・・・