エマさんに学ぶスローライフ、なんちゃって・・・

maru-wo2007-04-04

先日けいこちゃんからメールでエマさんの8巻が出てるよと教えてもらってから、買おう買わなきゃと思っていてやっと今日購入。
けいこちゃんのご意見同様、表紙は絶対通常版の方がすてきだ!


エマさんの最初の雇い主の奥様の新婚時代の話しが非常に泣けましたです。
うちの祖母が亡くなったあと、やはり新婚当時の祖母の写真やうちの母や叔父の子供のころの家族写真なんかを見た後泣けまして…そんな感傷的な部分にもうったえられてしまった。

クールな奥様に無邪気な旦那様。とはいえ、若い二人にはお金がなくて万博行くのに二人でそれぞれがお金を貯めて一日万博を堪能するほのぼのストーリー。クリスマスプレゼントをお互いにしようと夫が自分の懐中時計を売って妻に髪飾りを、妻が髪を売って夫の懐中時計の鎖を買う話し(非常にうろ覚え…)みたいな昔話があったけど、そんなことを彷彿させる暖かさが良かったなぁ。
結局二人にとって「一生に一度のこと」になってしまった訳だけど、万博ひとつでこんな豊かに楽しめるっていう時代がすてきだ。

あと、新聞の話し。
これも、なんていうか、娯楽の少ない豊かさみたいなものを感じさせられてしまった。
社交欄が人の繋がりを豊かにしたり、思わぬところで慈善行為を呼び起こしたり。
パブのマスターと以前勤めていたお屋敷の坊ちゃんとの新聞を通したやり取りなんてメールよりすごく暖かそう。

この作者の作品で私の好きなセリフのない間がこのストーリーでも良かった。最初と最後の数ページは文字のない「新聞の一生」が描かれてる。作られて配られて読まれて再利用されて 最後の最後までお役に立ちました!
それが淡々と絵によって語られてる。



ものに頼らない豊かさ…自分とは180度対極にある世界だ…