旅行 4日目 サンモリッツ→ティラーノ→ルガーノ

絵に描いたようなスイス

朝、やはりホテルでがっつり朝食。
駅まではがらがらと荷物を引っ張って移動。下りだから楽。眺めも良かったし!

9時41分発のベルニナ特急に乗っていったんイタリアのティラーノという町へ出て、1時45分発のポストバスに乗り、またスイスのルガーノと言う町へ移動。今回一番移動時間が長い。

ベルニナとポストバスはチューリヒで事前予約をした路線。
ベルニナ急行はパノラマカーで窓枠が大きく、天井まで広がっている。
席はほぼ満席。今日のルートは唯一事前予約していて大正解。(と言ってもこっちに来てからだけど)
今回の旅程は(今回も、だね)しみおくんがバッチリ時刻表を調べてくれていて、予約のツボが非常にすばらしかったです。いつもありがとうm(__)m
1等パノラマカーは日本人の女の人2人組とうちらを除いて皆様シルバー世代の方々。
オバちゃんたちはジップロックのタッパーに入れたパプリカやにんじんのピクルスをお友達に振舞っていたり、ご高齢のご夫婦は持参のりんごやジュースなどを頬張っていて、「あぁこの世代は世界中で同じ様なことをするんだね」と思わず苦笑い。

雪の残ったアルプスの山々、どうやって掘ったんだろうっていうトンネル、一体誰が住んでるんだよ!という山頂の家を見ながら時々流れる見所解説テープ(ドイツ語と英語)の分かるところだけを必死に聞き取る。まさに「世界の車窓から」の世界。

やがて道路と併走した線路になり、民家の塀すれすれに走って駅に着いた。
拍子抜けするようなパスポートコントロールと書いてある建物を何のチェックもなく通り、駅に荷物を預けて(コインロッカーがなくて、駅員さんが物置に仕舞っておいてくれるんだけど、ユーロだと一個2ユーロ、スイスフランだと3フラン。どっちでもOK)、バスの時間まで町探索。

とりあえず徒歩で歩ける範囲にはなぁ〜〜〜〜〜んにもない。住宅街の小さな公園でちょっと童心に返って遊んだくらいであとはカフェでアイスとパンナコッタをつついてぼんやり過ごし、さらに時間を持て余したのでドリンクを追加オーダーしてさらにぼんやり。

だらだらしすぎて結構ギリギリな時間になってしまった。駅のトイレに行ったら個室が1つしかなく大渋滞。ちょっと焦った。

パスは期待していた黄色のバスじゃなくてごく普通の観光バスだった。せっかくの「Post Bas」なんだから郵便局カラーの黄色にしてくれればいいのになぁ…。

バスもこれまた満席。途中コモ湖での休憩を挟んで、いよいよ山道へ!
まるでいろは坂のような九十九折の道をクラクション鳴らしまくりで登ってゆく。でもすごく間抜な音なので全然耳障りではない。
自分だったらちょっと信じられないような細い道を大きなトレーラーと譲り合って登ってゆく。乗用車とのすれ違いだってもうみんな壁ギリッギリにすれ違って行く。しみお君はランドローバーが民家の塀にこすったのを見たそうだ。それも仕方ないよね。だってすごいんだもん。

ルガーノの街に入ると想像の100倍ぐらい大きな街だった。山道を抜けてから駅までのかなり遠い。せいぜいモナコぐらいのところを想像していた私はホテル探しがちゃんと出きるのか不安になりだす。
この広い坂だらけの街でスーツケース持ってホテルなんて探せるわけないだろーが!

一人焦りながらもバスは駅に。到着とともに車内は拍手で一杯に。そりゃあんなテク見れらちゃぁ拍手もしたくなりますともさ!にしてもホテルどうしよう…。

しみお君がガイドブック見ながら駅にツーリストインフォメーションあるよ、というのでそう広くもない駅をうろうろするがそれらしきもの見当たらず。
眼下に広がる街を見ながらさらに不安になる私。ちょっと不機嫌になってしまったかも。と、ガラス張りのオフィスに「Hotel Reservation」の文字が!
良かった!観光案内所は無くても、ホテルの案内所はあった!!
そこで予算は200フランです、ベッドはダブルじゃなくてツインじゃないと嫌ですぅ!と訴えて紹介してもらったのはその紹介所からも見える駅前の物件。うーんこんな山道のてっぺんにあるホテルでは観光が厳しいのでは?と思い、
「街まではどうやって行けば良いんでしょう?」と聞くと「あら、そんなの坂を下っていけばホテルから歩いて5分よ!」と言われてしまった。
そう。バスで延々走っていたのは本当に街までの大回りの幹線道路みたいなので、実際は湖の周りを通る大通りと一本内側のショッピング街を中心に広がる路地が観光スペース。
なんだぁ、心配する必要なかったのね…。

ホテルは値段の割には結構安普請で(でも3つ★)狭かったけど、フロントのお兄ちゃんが「いや僕英語下手でねぇ。ごめんね。さっき案内所から電話くれた人でしょ?」とボソボソしゃべってチョコくれたりしていい人でした。
部屋で見たホテル案内。このパンフレットの写真写りはすばらしく良い出来で、これだけ見たらかなりだまされそう。

とりあえず荷物降ろして街へお散歩。ほとんどの店が閉まっていて(着いたのが夕方だったから)本当にウィンドーショッピングしただけ。スイスなだけに時計屋さんがすごいいっぱいあった。

夕飯は日本ではもう食べられない大好きなバーガーキング。Whooper Jr2個とオニオンリング、ポテト、コーラ、ビールで23フラン(¥2,000?)って高すぎない?