アンコール

このダンスを期待してたけどなかった・

休みなのに携帯のアラーム切るの忘れて9時に起きてしまった。
それでも普通なら寝なおすんだけど、今日は休みと思い出すのに少々時間が掛かったんで、なんだか二度寝の気分もなくなってそのまま起床。

どっしよかなーと思いつつ「最後だしな」と二回目の"This Is IT"に行くことにした。
映画館の予約画面見たらなんと、レイトショーとその前の回は昨日付けですでに売り切れ。
映画で売り切れとは!

頑張れば1回目の上映にも間に合うんだけど、頑張りたくなかったから2回目の画面を開くと、ちらほら埋まってる。
前回は後ろブロックの前寄りだったので、今回は中央ブロックの後ろの真ん中。
若干位置は高いけどほぼスクリーンが目線になる席が取れた。

そして映画館へ。
ものすごく入ってる。
思わず映画館の予約サイト覗くとこの回残席25。びっくりだ。


前に座っている人をふと見たら…右手にスパンコール付いた手袋していらっしゃいました。
ほへー。




オープニング、ダンサーの人たちのインタビューが私にとって一番切ないシーン。



「ずっと憧れていました」
「あなたがいたから僕は踊っているんだ」
「ずっと意味のあることを探していてやっとこの場に来ました。これなんです」



なんてことを語るダンサー達。(好きなシーンの割りに覚えてませんが)

他のスタッフやミュージシャンなんかはむしろプロっぽいんだけど、ダンサーの人たちは若いせいか純粋にファン度が高いって言うか・・・。
おそらく誰よりもツアーを楽しみにしていたんだろうなぁ。
次々に出てくるほとんど完成したリハーサルを見るに付けほんとうに残念な気持ちになる。



"This Is IT"の中の彼は自分の世界をきっちり描き、表現しようとしていた。
若手のバック・コーラスの娘さんとのデュエットでは「ここでもっと出張って!」と指示したり、ギターの娘さんには「君の見せ場だから、ここ!」と盛り上げたりしっかり先輩としても機能していた。


こういう音でやる。こんなテンポでやる。こうやって盛り上げる。
全てを把握し、コントロールしようとしていた。


実際にツアーを観る以上に感情移入しちゃうかも。
素晴らしいドキュメンタリーだな。




晩年、というかスターになってからはほとんど都市伝説のようなゴシップに囲まれ、亡くなったときにも「幸せだったのだろうか?」という感想しかなかった私ですら、ミュージシャン、エンターティナーとしての彼は一流だったし自分に満足していたんだろうな、と思ってしまう。


先日NHKだったかな。マイケルの最後の豪邸拝見みたいなスペシャル番組をやっていた。
ロスでマイケルが借りた豪邸とそれを取り巻く人たち(不動産業者・家主・「親友」という人)のインタビューをもとに彼はきっとこんな生活をしていました、という内容。とっても薄かった。
あんなの見ると「あいつ本当に親友か?」「ちゃんと友達いるのか?マイケル」などと余計なこと考えちゃう。








エンドロールも終わりの頃。
前に座っていた「右手袋」さんは画面に向かって手を掲げ、
「ありがとう!マイケル!!」
と叫んでいた。そして嗚咽をもらしながら小さな声で「サンキュー、マイケル」と言っていた。
会場からはパラパラと拍手。
後ろからも「マイケルー!」の声。

普通ならドン引きですが、なんかそれも今日はありって感じ。

MJコーポレーションだかカンパニー(?)のアイキャッチ、キラキラルーズソックスのステップを踏むマイケルの足が止まったところで場内が明るくなった。
結構泣いている人がいる。
大入り満員の観客はほとんど全員が無言で退場。




最終日の最終回、どんななのかなぁ。
「右手袋」さんは退場後、またロビーで待っていたからたぶん今日は5回とも観るんじゃなかろうか。
これが今唯一観られる一番ライブに近いマイケル・ジャクソンなわけだから。

とにかく行くことにしてよかったっす。
たぶん1回目より感慨深く楽しめた。




帰宅後ネットで見たらご近所の映画館、軒並み全ての回 SOLD OUT でした。


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こんな動画あるんね。