永遠の0

もうすぐムービックスのポイントが失効してしまうので、どうしようと思いつつ、あまり候補に挙がっていなかったこの映画にしました。
なぜだか選択を迫られると全然候補じゃないものを選んじゃうんですよねぇ。どうしてだろう?
でもその方があたっても当たらなくても楽しめるってのはあるか・・・。

永遠の0  ☆☆☆

言わずもがなの第二次世界大戦末期の特攻隊員のお話し。
うちの両親も昭和一桁生まれで、まさにこの世代に近い存在なのですが、あまり戦争の哀しい話などは聞いた事はありません。
どうなんだろう?一度聞いておくべきなのだろうか?と考えさせられました。

先だって「風立ちぬ」も観たので、それとクロスオーバーする部分も私の中ではあったりしたのですが・・・
「庶民は長いものに巻かれて戦争の是非について論じることなんてできるわけないよなぁ」というところです。
死にたくない、殺したくないってのは一般市民にとってはまったくもって普通の感覚ではないかと思います。
でも、現実に周りが戦争でわーわー盛り上がっちゃってる時に「戦争反対!」なんて言えるはずもなく。
精々周りの家族、友人を思いやるのが精一杯。それ以上の何があるのか、と。

ストーリーについては泣かせどころもありますし、登場人物のいろいろな思いも展開されています。
でも、正直そのへんは自分が同感じ、何を考えるのか」のきっかけに過ぎないなと。

岡田くんの演技は凄いなと思うし、本当に人ひとりひとりに戦争にまつわるエピソードがあるのもなるほどと思い、彼らのために涙したのですが、
その間にも結局自分の親のことを考えたりしていたんですよね。

たぶん、狙った映画、というものだと思います。でも映画とは狙わなければ商売として成り立ちません。
そのへんが、ちょっとひねた見方になってしまうのだと思います。
でも素晴らしいきっかけです。
大事にしようと思いました。


んで、またエンドロールで「サザン、上手いなぁ」とまたやられちゃうんですよね。
なんで江戸時代のCHARAはナシで特攻のサザンはアリなのか・・・分からない・・・