父の誕生日に思うこと
まさか、父がいなくなってから半年で母もいなくなるとは思わなかった。
7月22日。父と同じ水曜日だった。
母はまだまだ生きるつもりだった。
「いつまでここ(ベッド)にいればいいのよ」
「はやく帰りたい」
「そとに行きたい」
ずっとそう言っていた。
お腹が減ったとも。
亡くなる前日には理学療法士の先生が来て、車椅子でだけれど外に行けるようにはなると言ってくれた。
介護車両や車椅子のレンタルしなきゃと言っていたのに、間に合わなかった…
父はどうやら母にベタ惚れだったのではないかとわたしは思う。そんなことを思うようになったのは父が亡くなってからなのだが…
だからと言って母を呼び寄せるようなことをする父ではないことも知っているので、なぜ母はこんな早くに父のところに行ってしまったのか…
もしかしたらこれ以上過ごしていたら痛みや寝たままであることが辛くて耐えられなくなるところだったのかもしれない。
だから仕方なく母は行ってしまったのだろう。
結果、父は誕生日を母と過ごしているに違いない。
子供抜きで。夫婦で。のんびりと…
お誕生日おめでとう。